IGNITION 使い方マニュアル

シグナルが出たら、
何をすればいいのか

はじめて使う人のためのマニュアルです。「4時間足って何?」というところから、注文の出し方、損切りの置き方、いつ終わりにするのかまで、順番に説明します。専門用語は出てくるたびに説明します。

統合版 v3.2.2 / Pine Script v6 / 対象: 暗号資産・4時間足以上

先に結論だけ(3行)

  1. この道具は「どこで大きく動くか」だけを教えます。上がるか下がるかは教えません。
  2. チャートに ▼S が出た足の終値で「売り(ショート)」から入り、赤い線に損切りを置きます。それ以外の時間は何もしません。
  3. 1回の損失は資金の 0.5%まで、同時に持つのは3銘柄まで。ここを守らないと、下に書いた成績は一切あてはまりません。
01

IGNITION とは何をする道具か

最初に、この道具が「何をしないか」を知っておくと迷いません。

IGNITION は、「そろそろ大きく動きそうだ」という場所を見つける道具です。上がるか下がるかは教えてくれません。

たとえるなら、火山の地鳴りを聞く装置です。地鳴りが大きくなれば「噴火が近い」とは分かりますが、溶岩がどちらの斜面に流れるかまでは分かりません。だから IGNITION は、実際に値が動き出して、方向がはっきりしてからついていきます。

仕組みは3つの層に分かれています。難しければ読み飛ばして構いません。設定を触らなくても、全部自動で判定されます。

3つの層 / それぞれ別の質問に答える
答える質問あなたがすること
層1
点火スコア
どこで大きく動くか
出来高は多いのに値が動いていない=エネルギーが溜まっている状態を 0〜100 で数値化
下のグラフがになったら「そろそろ来るな」と構える。まだ何もしない
層2
群衆の偏り
みんながどちらに賭けているか何もしない(既定でオフ)
層3
型(かた)
いつ入って、いつ降りるか価格チャートに ▼S が出た足の終値で売る。ここだけが実際の行動
条件は全部スクリプトが判定します 「点火スコアが65以上で、直近20本の安値を割って、安値引けで、出来高が多くて、200日線の下」──こういう条件が5つありますが、あなたが数える必要はありません。5つ全部そろった足にだけ ▼S が出ます。出ていないなら、条件が足りていないということです。
02

始める前に用意するもの

ここでつまずく人が一番多いので、先に確認してください。

  1. TradingView のアカウント(無料でOK)

    チャートを見るサービスです。IGNITION はこの上で動きます。無料プランで問題なく使えます。ただし無料プランではアラート(通知)の数に上限があるので、たくさん銘柄を見たい人は有料プランを検討してください。

  2. 暗号資産取引所の口座 ── 「売り」から入れるもの

    ここが重要です。IGNITION の既定はショート(売り)専門です。ショートとは「先に売って、あとで買い戻す」取引で、値が下がると利益になります。

    普通の「現物取引」では売りから入れません。証拠金取引(先物・デリバティブ)に対応した口座が必要です。口座を開くとき、または口座内で「先物」「デリバティブ」といったメニューを有効にしてください。

    証拠金取引にはリスクがあります 証拠金取引では、預けた資金以上の取引ができてしまいます(レバレッジ)。IGNITION の使い方はレバレッジを効かせて大きく賭ける前提ではありません。あとで説明する「1回0.5%」の計算どおりの枚数で入れば、結果としてレバレッジは低く収まります。
  3. 失っても生活に影響しない資金

    金額の目安は「1回の損失=資金の0.5%」が現実的に置ける額かどうかで決まります。たとえば資金10万円なら1回500円のリスク。取引所の最低取引単位によっては、この枚数が細かく刻めないことがあります。

    刻めない場合は、枚数を切り上げてリスクを増やすのではなく、その銘柄を見送ってください。値段の安い銘柄(枚数を細かく調整できる銘柄)を選ぶほうが安全です。

  4. スマホ(あれば)

    4時間足なので、パソコンの前に張り付く必要はありません。TradingView のスマホアプリにアラートを飛ばせば、通知が来たときだけ対応すれば済みます。

03

最低限の用語 ── ここだけ読めば先に進めます

知っている人は読み飛ばしてください。

ローソク足と「4時間足」

チャートに並んでいる細長い四角をローソク足と呼びます。1本のローソクが、ある一定時間の値動き(始まり・高い方・安い方・終わり)をまとめたものです。

「4時間足」とは、ローソク1本が4時間ぶんのチャートのことです。1日は24時間なので、4時間足なら1日に6本しかローソクができません。「1時間足」なら1日24本、「日足」なら1日1本です。

時間足のイメージ
時間足ローソク1本の長さ1日にできる本数IGNITION
5分足5分288本非対応(計算しません)
1時間足1時間24本▼S を出しません
4時間足4時間6本これを使ってください
日足1日1本使えます(シグナルは少ない)
TradingView での切り替え方 チャート画面の左上に「15」「1H」「4H」「1D」などの数字が並んでいます。ここをクリックして 「4時間」または「4H」 を選んでください。見当たらない場合は、その並びの右端にある時計マークや「▾」から時間足の一覧が開きます。
なぜ4時間足より短い足ではダメなのか 短い足でも検証はしました。1時間足では、この型の成績はプラスになりませんでした(検証外期間のPF 0.91=負け)。理由は、短い足ほど手数料とスプレッドの重みが増し、ダマシ(一瞬抜けてすぐ戻る動き)が増えるためです。そこで4時間足未満では ▼S を出さない安全装置を入れてあります。設定でむりやり出すこともできますが、その場合このページの数字は一切あてはまりません。

取引の言葉

ショート(売り)short
先に売って、あとで買い戻す取引。値が下がると利益になります。IGNITION の既定はこちらだけです。
ロング(買い)long
先に買って、あとで売る取引。値が上がると利益。既定では使いません(理由は §13)。
損切り(ストップ)stop loss
「ここまで逆に行ったら諦めて降りる」という価格。あらかじめ取引所に注文として置いておきます。置き忘れが最大の事故原因です。
建値(たてね)breakeven
自分が入った価格のこと。損切りを建値まで動かすと、そこから先は負けが無くなります(勝ちか、ほぼゼロか)。
ATRAverage True Range
「この銘柄がふだん1本でどれくらい動くか」の平均。損切り幅の物差しに使います。値段の高い銘柄も安い銘柄も、同じ尺度で測れるようになります。
R
損切り幅を「1」とした単位。+2R なら、損切り幅の2倍の利益。金額ではなく倍率で数えるので、資金が増えても考え方が変わりません。
勝率
勝ったトレードの割合。これだけ見ても儲かるかは分かりません。「勝ちの大きさ」とセットで見ます。
PF(プロフィットファクター)
総利益 ÷ 総損失。1.0 で行ってこい。1.43 なら、負けた金額の1.43倍を勝ちで取り返しているという意味です。
04

対応している通貨・取引所・時間足

「どこで使っていいか」は、この道具で一番大事な部分です。

◎ 検証した銘柄(Binance の USDT ペア・22銘柄)

このページに出てくる成績は、すべて下の22銘柄を 2019年7月〜2026年9月の4時間足で検証した結果です。TradingView では BINANCE:SOLUSDT のように入力すると出てきます。

ADAUSDTAPTUSDTARBUSDTATOMUSDTAVAXUSDTBCHUSDTBNBUSDTDOGEUSDTDOTUSDTETCUSDTFILUSDTINJUSDTLINKUSDTLTCUSDTNEARUSDTOPUSDTSOLUSDTSUIUSDTTRXUSDTUNIUSDTXLMUSDTXRPUSDT

黄色の3銘柄(BNB・SOL・XRP)は、22銘柄のうち検証外の期間でマイナスだった銘柄です。22銘柄中19銘柄はプラスでした。使ってはいけないという意味ではありませんが、この3つだけを選んで使うのは避けてください。

○ 使えるが、母集団の外

対象扱い
BTCUSDT / ETHUSDT計算は正しく動きます。ただし上の22銘柄の成績には含まれていません。BTC は長期的に上がってきた銘柄なので、ショート専門のこの型とは相性が良くありません(実機で見ると成績は控えめに出ます)
Bybit など他の取引所の同じ銘柄点火スコアは Binance とほぼ一致します(相関 0.91)。売買の成績は Binance の USDT ペアで検証しています
上記以外のアルトコイン計算はできます。必ずパネルの「この銘柄での実績」を確認してから使ってください(§7)
日足・週足4時間足以上なので動きます。ただしシグナルは大幅に減ります

✕ 使えないもの

対象どうなるか・なぜ
FX(ドル円など)・ゴールド・株価指数▼S が出ません。為替やCFDの「出来高」は実際の売買量ではなく、値が動いた回数(ティック数)です。IGNITION は「出来高は多いのに値が動かない」を見る道具なので、判定そのものが成立しません。実際に XAUUSD で試すと、パネルが自分で「無効」と申告します
4時間足より短い足▼S が出ません。1時間足は検証で不成立(PF 0.91)
15分足より短い足計算自体をしません。必要な過去データ(1,500本以上)が確保できないため
出来高データのない銘柄計算できません。パネルが赤で理由を出します
迷ったら BINANCE:SOLUSDT の4時間足から始めてください。ショートのシグナルが比較的よく出るので、動きを確認しやすい銘柄です。慣れてきたら上の22銘柄に広げ、ウォッチは20〜25銘柄、実際に持つのは最大3銘柄にします。
05

入れ方(1分で終わります)

IGNITION は TradingView に公開済みです。コードを貼り付ける必要はありません。パソコンでもスマホでも入れられますが、最初の1回はパソコンのブラウザをおすすめします。

スクリプトページはここです
jp.tradingview.com/script/GwwXMNcR/
発行者は Trade-AA、種類は保護スクリプトです。保護スクリプトとは「中身のコード(計算式)は見られないけれど、動かすことには制限がない」という形式のことです。あなたのチャートでは普通のインジケーターとまったく同じように動きます。
  1. 上のリンクを開いて、TradingView にログインする

    無料プランで構いません。ログインしていないと次のボタンが押せません。

  2. チャートの下にある「チャートで使用する」を押す

    青い枠のボタンです。押すと自分のチャート画面が開き、IGNITION が入った状態になります。

  3. 銘柄を暗号資産にする

    上の検索窓に BINANCE:SOLUSDT と入力して選びます。

  4. 時間足を「4時間」にする

    画面左上の時間足ボタンから「4時間」を選びます。ここを忘れると ▼S が出ません。

  5. 3か所に表示が出ているか確認する

    ① 価格チャートに ▼S と色の付いた線、② チャート下に棒グラフ、③ 右上に日本語のパネル。この3つが同時に出ていれば成功です。出し方は §07 で説明します。

2回目からの呼び出し方
一度使うと「インジケーター」→「お気に入り」または「最近使用したもの」に残ります。スクリプトページで「お気に入りに追加」(★)を押しておくと、次からチャートの「インジケーター」ボタンからすぐ呼び出せます。スマホアプリでも同じ場所から呼び出せます。
更新について
こちらが改良版を出すと、あなたのチャートの IGNITION も自動で新しくなります。入れ直しは不要です。
Pine コードを自分で貼り付けたい場合(上級者向け・やらなくて構いません)

配布ファイル IGNITION_ALL.pine を受け取っている場合は、次の手順でも入れられます。ただし自分で貼り付けた場合、更新版は自動では反映されません。

  1. 画面下の「Pineエディタ」タブを開く

    見つからない場合は、画面下部のタブ列を右にスクロールしてください。

  2. 中身を全部消して貼り付ける

    エディタの中をクリックして Ctrl+A(Mac は ⌘+A)で全選択 → Delete。そこに配布ファイルの中身を全部貼り付けます。

  3. 右上の「チャートに追加」を押す

    赤い文字でエラーが出た場合は、そのエラー文をそのまま配布元に送ってください。

  4. 「保存」を押して、名前を IGNITION にする

    次からは「インジケーター」→「マイスクリプト」から呼び出せます。

06

最初の設定は4つだけ

チャート上のインジ名にマウスを乗せて ⚙(歯車)をクリックすると設定が開きます。「① 基本」の中の ★印が付いた4つ以外は触らないでください。

① 基本 / ★の4項目
項目何が変わるか最初はこれ
★ プリセットシグナルの出やすさ(保守/標準/積極)標準のまま
★ 方向ショートのみ/両方向/ロングのみショートのみのまま
★ 出方(でかた)入ったあとの「逃げ方」。3種類から選ぶ勝率重視のまま
★ 1回のリスク破産確率の計算に使う数字(%)0.5 のまま
パネル右上パネルの行数スマホならコンパクト
文字を大きくスマホ向けスマホならON

「★ 出方」の3つの違い

入る場所は3つとも全く同じです。違うのは「損切りをどれだけ離すか」と「利益をどこで確定するか」だけ。下の数字は検証外の期間(2023年〜)で、同時3銘柄・1回0.5%で回した場合です。

出方の比較 / 検証外・同時3銘柄・1回0.5%
勝率重視(既定)バランスPF重視
やること損切り1.25ATR
+1ATR で3分の2を利確
損切り1.5ATR
+1.5ATR で建値へ
損切り1ATR
+1ATR で建値へ
勝率66%45%32%
最大ドローダウン
(いちばん資金が減ったとき)
−4.6%−8.8%−9.9%
最大連敗6回14回19回
100万円が3.6年で185万円233万円277万円
なぜ「勝率重視」が既定なのか 利益だけ見れば PF重視が一番多く残ります。しかし10回中7回負けて、最大19連敗という道具を、はじめての人が続けるのは現実的ではありません。勝率重視なら3回に2回勝ち、最大連敗は6回、資金の落ち込みも半分以下です。まずここから始めて、連敗に慣れてから他を試してください。建玉を持っている最中に切り替えるのは禁止です(損切り幅が変わってしまいます)。
07

画面の見方 ── 見るのは3か所だけ

① 下の棒グラフ(点火スコア)

意味やること
灰色平常何もしない
オレンジ準備段階何もしない
点火中(エネルギーが溜まった)構えるだけ。まだ入らない
水色いま作られている途中の足確定するまで数字は動きます
赤は「買え」でも「売れ」でもありません赤が何日も続くことがあります。それは溜めが長いだけで異常ではありません。赤いだけで飛び乗るのが、一番多い失敗です。

② 価格チャート(実際の行動はここ)

表示意味
▼S売りの合図。この足の終値で入ります。条件5つが全部そろった足にだけ出ます
赤い線損切りの価格。ここに損切り注文を置きます
黄色い線損切りが建値に移動した状態。ここから先は負けません
緑の線追随ライン。値が伸びるほど下がってきて、触れたら終わり
結果ラベル手仕舞いの位置に +1.8R 追随 −1.0R 損切り のように、勝ち負けと理由が残ります

③ 右上のパネル(日本語で今の状況)

読み方
状態・行動指針いま何をすべきかが日本語で出ます。ここに書いてあることだけやれば大丈夫です
建値 / 損切り / 経過ポジションを持っている間の実際の価格。注文を出すときはこの数字を使います
この銘柄での実績点火スコアがこの銘柄で効いているかの判定。有効(1.15倍以上)=使ってよい/弱い=参考程度/無効(1.0未満)この銘柄では使わない。※これはスコアの有効性の判定で、次のトレードの勝ち負けを予測するものではありません
このチャートでの型の成績画面に出ている ▼S を集計した回数・勝率・PF・合計R(手数料込み)。10回未満は参考値です
勝ちの大きさ勝ち平均 ÷ 負け平均。勝率とセットで見る数字
破産確率いまの成績と「1回のリスク」から計算した、資金が半分になる確率。緑=続けてよい黄=リスクを下げる赤=続けない
連敗いまの連敗数と最大連敗。8連敗を超えると「想定内。型を変えない」と出ます
一番下の行推奨環境、または赤い警告(対応していない銘柄・時間足のとき理由が出ます)
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シグナルが出てから手仕舞いまで

ここが本編です。この通りにやれば、判断に迷う場面はありません。

  1. ▼S が出た(またはアラートが鳴った)── まず3つ確認

    その場で注文を出す前に、次の3つだけ見てください。10秒で終わります。

    • 足は確定しているか — ▼S は足が確定した瞬間に出ます。ローソクがまだ動いている途中なら、確定を待ちます
    • パネルの「この銘柄での実績」が「無効」ではないか — 無効なら見送り
    • いま持っているポジションは3銘柄未満か — すでに3つ持っていたら見送り
    間に合わなかったら見送ってください。終値から大きく離れてしまった場合、損切り幅の前提が崩れます。4時間足なら1日6回チャンスが巡ってきます。焦って追いかける必要はありません。
  2. 損切り価格を確認する

    チャートの赤い線、またはパネルの「建値 / 損切り」の行に価格が出ています。アラートを使っている場合は、通知の本文に損切り価格が書かれています。

    この価格は「エントリー価格 + 1.25 × ATR」で自動計算されています(勝率重視モードの場合)。自分で計算する必要はありません。

  3. 枚数(ロット)を計算する ── ここが一番大事

    「いくら分買うか」は感覚で決めてはいけません。損切りに引っかかったときの損失額が、資金の0.5%ぴったりになる枚数を計算します。

    枚数 =(資金 × 0.5%)÷(損切り価格 − エントリー価格)

    次の §09 に計算機を置いてあります。数字を入れるだけで枚数が出ます。

  4. 取引所で注文を出す ── 「売り」と「損切り」は必ずセット

    取引所(Binance など)を開いて、次の2つを続けて出します。

    • 成行で「売り(ショート)」 — 計算した枚数で入ります
    • ストップ注文(損切り) — Step 2 で確認した赤い線の価格に、同じ枚数で「買い戻し」の逆指値を置きます
    損切り注文を置き忘れないでくださいこの型は10回中3〜4回は損切りになります。それが正常な動きです。損切りを置かずに「戻るかもしれない」と待つと、1回の負けで何十回ぶんの利益が消えます。注文画面を閉じる前に、損切り注文が入っているか必ず目で確認してください。
  5. あとは待つ ── 値が下がっていったときの動き

    ここから先はチャートが全部教えてくれます。やることは通知が来たときの対応だけです。

    • +1ATR 進んだら … 「分割 +0.54R」というラベルが出ます。持っている枚数の3分の2(67%)を利確してください。同時に、残りの損切りを建値(=入った価格)に移動します。線が黄色に変わります。ここから先は、最悪でもゼロです
    • +2ATR から … 緑の「追随ライン」が動き始めます。値が下がるほど、このラインも下がってきます。損切り注文をこのライン(黄色から緑の位置)に移動させてください。通知も飛びます
    • 追随ラインに触れたら … そこで終わりです。利確してください。利益がいくらになったら利確、は自分で決めません
  6. 24本(4日)経ったら、終値で手仕舞い

    値が動かないまま4日(4時間足で24本)経ったら、そのまま終値で決済します。1本前に「時間切れ予告」の通知が飛びます。

    同じ銘柄の次の ▼S は、いまのポジションが終わるまで出ません。だぶって持つことはありません。

  7. 結果を確認して、次を待つ

    手仕舞いした位置に +1.2R 追随(分割) のような結果ラベルが残ります。勝ったのか負けたのか、理由は何だったのかが画面に残るので、あとから見返せます。

    あとは次の ▼S が出るまで何もしません。「何もしない時間」がこの型の大半です。

1トレードの流れをもう一度 ▼S で売る → 赤い線に損切り → +1ATR で3分の2利確・損切りを建値へ → +2ATR から追随ラインを追いかける → 触れたら終わり(または24本で時間切れ)。利確の価格を自分で決める場面は一度もありません。
09

枚数(ロット)の決め方

検証どおりの成績に近づけるには、ここを毎回きちんと計算することが必要です。感覚で枚数を決めると、成績は再現しません。

考え方はシンプルです。「損切りに引っかかったとき、いくら失うか」を先に決めてから、枚数を逆算します。

推奨は資金の 0.5%。資金50万円なら1回2,500円までしか損をしない、という決め方です。値動きの大きい銘柄なら枚数は少なく、小さい銘柄なら多くなります。どの銘柄でも、負けたときの金額は同じになります。

ロット計算機

数字を入れると枚数が出ます。損切り価格はチャートの赤い線、またはアラート本文の数字を使ってください。

許容する損失
2,500
資金 × リスク%
損切り幅
500
損切り価格 − エントリー価格
入れる枚数
5.00
建玉の大きさ 100,000

計算例 / SOLUSDT で ▼S が出た場合
資金
500,000
1回のリスク
0.5% → 2,500
エントリー価格(▼S の足の終値)
20,000
損切り価格(赤い線)
20,500
損切り幅
20,500 − 20,000 = 500
枚数 = 2,500 ÷ 500 = 5.00 枚 → 5枚で売り、20,500 に損切りを置く
端数と最低取引単位 計算結果が「0.37枚」のように出ることがあります。取引所の最低単位で刻めるなら、そのまま小さいほうに切り捨ててください。切り上げてはいけません(リスクが0.5%を超えます)。刻めない場合は、その銘柄は見送りです。
レバレッジ設定について 上の例では建玉が 100,000(資金の20%)になります。証拠金取引の口座では、この建玉を持つために必要な証拠金はレバレッジ設定によって変わりますが、損失額は「損切り幅 × 枚数」で決まるので、レバレッジ倍率を上げても下げても変わりません。高いレバレッジを設定しても意味はなく、強制ロスカットのリスクだけが増えます。低め(3〜5倍程度)に設定しておくのが無難です。

守るべき3つの数字

規則数字破ると何が起きるか
1回の損失資金の 0.5%2%にすると、資金が半分になる確率が 0.00004% → 2.6% に跳ね上がります
同時に持つ銘柄最大 3ショートは下げ相場に集中します。5銘柄で落ち込みは1.5倍、無制限だと3倍になります
時間足4時間足以上1時間足では、この型は検証でプラスになりませんでした
勝率3割でも破産しない理由(PF重視モードの場合) 破産する確率を決めるのは勝率ひとつではなく、勝率 ×「勝ちの大きさ ÷ 負けの大きさ」× 1回のリスクの3つです。この型は勝率が低い代わりに、勝ちが負けの3.6倍あります。1回0.5%を守れば資金が半分になる確率は 0.00004%。危険なのは勝率の低さではなく、1回に賭ける金額の大きさです。
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アラートを入れて、放置できるようにする

チャートに張り付く必要はありません。5つ入れれば、通知だけでエントリーから手仕舞いまで回せます。

  1. チャート上部の時計マーク(アラート)を押す

    「アラートを作成」の画面が開きます。

  2. 条件のところで「IGNITION」を選ぶ

    右側のリストに、下の表の名前が並びます。作りたいものを1つ選びます。

  3. 有効期限を「無期限」、通知をONにして作成

    スマホアプリに通知を飛ばす場合は「アプリに通知」にチェック。TradingView の仕様上、条件ごとに1つずつ作る必要があります。

  4. ◎印の5つを作る

    これで、入るタイミングも、損切りを動かすタイミングも、終わりも、全部通知で分かります。

アラート一覧 / ◎が最初に入れるべき5つ
名前いつ鳴るか通知が来たらやること優先
IGNITION ▼ショート▼S が出た足の確定時§8 の Step 1〜4(枚数を計算して売り+損切り)
IGNITION 分割利確+1ATR に到達した3分の2を利確する
IGNITION 建値に移動損切りが建値に動いた取引所の損切り注文を建値に移す
IGNITION 追随ライン更新追随ラインが動いた損切り注文を通知の価格に移す
IGNITION 手仕舞いどれかの線に到達した決済されているか確認する
IGNITION 時間切れ予告次の足の終値で24本に到達手動決済の準備
IGNITION 点火(強)点火した瞬間構えるだけ(▼S はまだ)
IGNITION 沈静化エネルギーが抜けた新規を狙うのをやめる
IGNITION ▲ロング方向を「両方向」にしたときだけ
通知の本文に価格が入っています ▼ショートの通知には損切り価格が、追随ライン更新の通知には新しいライン価格が書かれています。チャートを開かなくても、通知を見るだけで注文が出せます。
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1日の使い方と、続けるためのメンタル

4時間足なので、見るのは1日に数回でいい

4時間足は1日に6本しか確定しません。つまり、シグナルが出る可能性があるのは1日に6回だけ。アラートを入れておけば、鳴ったときだけ対応すれば十分です。

ポジションを持っている間も、追随ラインが動くのは4時間ごとです。数分おきにチャートを見る意味はありません。

取引回数の目安

見ている銘柄1か月あたりのおおよその取引回数
1銘柄だけ1〜3回
20〜25銘柄をウォッチ(同時3つまで保有)10〜20回

1銘柄だけ見ていると、ほとんどの日は何も起きません。複数銘柄をウォッチして、出たものから順に3つまで取るのがこの道具の本来の使い方です。

連敗は「故障」ではなく「仕様」です

勝率重視モードでも、検証では最大6連敗がありました。PF重視モードでは最大19連敗です。

連敗が続くと「設定が悪いのでは」と思いますが、連敗中に設定を触るのが、この型で唯一の負けパターンです。パネルは8連敗を超えると「想定内。型を変えない」と表示します。

判断すべきなのは連敗の回数ではなく、パネルの「この銘柄での実績」が 1.0 を割ったかどうかです。割ったなら、その銘柄では使うのをやめてください。

増えない数ヶ月は必ず来ます 検証でも、資金が高値を更新しないまま128日(約4ヶ月)続いた時期がありました(勝率重視モード)。過去に回復した4回は48〜166日かかっています。「数ヶ月増えないことがある道具だ」と最初に理解しておくことが、続けられるかどうかの分かれ目です。
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よくある失敗 7つ

どれも、やると成績が検証と別物になります。

棒グラフが赤くなっただけで入る

赤は「大きく動く」であって「下がる」ではありません。実際に入るのは ▼S が出た足の終値だけです。赤が何日も続くことは普通にあります。

損切り注文を置かない/外す

この型は3〜4割が損切りで終わります。損切りがあって初めて「勝ちの大きさが負けの何倍」という前提が成り立ちます。外した時点で、このページの数字は全部あてはまりません。

枚数を感覚で決める

「今回は自信があるから多めに」が最も危険です。1回のリスクを2%に上げるだけで、資金が半分になる確率は 0.00004% から 2.6% へ、6万倍以上に増えます。

利益が出たので途中で利確する

利益の大半は、少数の「大きく伸びたトレード」から出ています。伸びている途中で切ると、負けだけが残ります。利確の判断は追随ラインに任せてください。

4銘柄以上を同時に持つ

ショートのシグナルは下げ相場に集中して出ます。同時に5つ持つと落ち込みが1.5倍、無制限だと3倍になります。3つ埋まっていたら見送りです。

連敗したので設定を変える

連敗は仕様です。設定を変えると、変えた後の成績は検証されていない別の道具の成績になります。触っていいのは「出方」だけ、しかもポジションを持っていないときです。

FX や短い時間足で使う

▼S は出ませんが、設定で無理に出すことはできます。出したところで検証されていないので、成績の根拠はゼロです。

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よくある質問

数値が「—」のまま出ません

過去データが約1,400本たまるまで計算できません。4時間足なら約8ヶ月分です。チャートを左にスクロールして過去を読み込ませると表示されます。上場して間もない銘柄では、必要な期間が経つまで出ません。

なぜ「売り」だけなのですか。暗号資産は上がるものでは?

ビットコインは長期で上がりましたが、アルトコインの対USDTでは、上に抜けた続きより、下に抜けた続きのほうが強かったというのが8年分のデータです。買い側の成績は PF 1.19、売り側は 1.61。

両方やると、買いの負けが売りの利益を食って、資金の落ち込みだけが倍(−10% → −22%)になっていました。だから既定では買いを外しています。設定①「方向」を「両方向」にすれば買いも出せますが、成績の根拠はありません。

なお上げ相場の年(2020年)は、売り専門だと +6% 程度しか取れません。上げ相場では出番が少ない道具だと理解しておいてください。

勝率30%と書いてある表と、66%と書いてある表がありますが?

「★ 出方」の設定によって変わります。既定の「勝率重視」が66%、「PF重視」が32%です。入る場所は同じで、逃げ方だけが違います(§6 の比較表)。はじめての方は既定のままにしてください。

ずっと赤いままです。いつ入ればいいですか

「溜め」が続いているだけです。入るのは▼S が出た足だけ。赤い期間が長いこと自体は異常ではありません。パネルの行動指針にも「▼S が出るまで待つ」と表示されます。

点火したのに動きませんでした

4割くらいは動きません。それが正常です。その場合は損切りに引っかかって小さく終わります。損切りが仕事をしただけと考えてください。

他の銘柄と点火スコアを比べていいですか

はい。0〜100 の順位なので比べられます。24銘柄で検証したところ、同じ時刻にスコアが上位3位の銘柄は、下位3位より平均で 17%大きく動きました(69%の時刻で上位が勝ち)。「いま動きそうな銘柄を探す」使い方に向いています。設定③のスクリーナーをONにすると、登録した銘柄のスコアを一覧で出せます(計算が重くなります)。

あとからシグナルが消えたり動いたりしませんか(リペイント)

しません。動くのはいま作られている途中の足(水色)だけです。確定した足に出た ▼S は、あとから変わりません。

スマホだけで完結できますか

スマホだけで運用できます。最初の1回だけパソコンのブラウザで「チャートで使用する」を押しておくと確実です。あとは TradingView アプリの「インジケーター」→「お気に入り」から呼び出し、設定で「文字を大きく」をON、「パネル」をコンパクトにすると読みやすくなります。注文は取引所アプリで出します。

3つのモードを同時に見比べたいのですが

TradingView のインジケーターには「クリックで切り替えるボタン」を付ける仕組みがありません。代わりに同じ IGNITION を3つ入れて、それぞれ出方を変えておき、チャート左上の 👁(目のマーク)で表示を切り替える方法があります。左上には「IGNITION ショートのみ 勝率重視」のように方向と出方だけが出るので、どれがどれか分かります。

注意点は2つ。アラートはインジごとに別なので実際に使うものから作ること。ポジションを持っている間は切り替えないこと(損切り幅が変わります)。

手数料はどれくらい見ておけばいいですか

このページの成績は、往復手数料0.10%と、損切りが0.05%不利に約定する想定を引いたあとの数字です。手数料を2倍(0.20%)にし、損切りをさらに不利にしても、検証外の PF は 1.54 で成立していました。取引所の手数料が極端に高くなければ、大きくは崩れません。

パネルの「群衆の偏り」が「シンボル未設定」になっています

資金調達率のデータを使う任意機能で、既定はオフです。そのままで問題ありません。ショート専門にした現在の型では、この機能を足しても成績はほとんど変わらないことが確認されています。

株や日本株でも使えますか

出来高のある銘柄なら計算自体は動きますが、検証はしていません。使う場合は必ずパネルの「この銘柄での実績」を確認し、「無効」なら使わないでください。

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用語集

4時間足
ローソク1本が4時間ぶんのチャート。1日6本。IGNITION はこれ以上の時間足で使います。
ATR
ふだん1本でどれくらい動くかの平均値幅。損切り幅の物差し。
R
損切り幅を1とした損益の単位。+2R=損切り幅の2倍の利益。
PF
総利益 ÷ 総損失。1.0 で行ってこい。
ペイオフ比
勝ち平均 ÷ 負け平均。勝率とセットで破産確率を決めます。
ドローダウン
資金が過去最高からどれだけ落ち込んだか。−4.6% なら、いちばん悪いときで4.6%減った、という意味。
検証外(OOS)
パラメータを決めるのに使っていない期間(2023年以降)。ここでの成績だけが信用に値します。
点火 / 吸収
吸収=出来高があるのに値が動かない状態。それが溜まったのが点火。
建値移動
損切りを入った価格まで動かすこと。それ以降は負けなくなります。
追随(トレール)
値が伸びるほど損切りラインを追いかけて動かす方式。利確の判断を自分でしなくて済みます。
リペイント
過去のシグナルがあとから消えたり動いたりすること。IGNITION はしません。
スクリーナー
複数銘柄の点火スコアを一覧表示する機能(設定③・既定オフ・計算が重い)。

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